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ご挨拶

 みなさん、こんにちは。第11回認知症懇話会in福岡の実行委員長をさせていただいています、社会医療法人親仁会みさき病院院長の矢野香織と申します。
病院としては認知症、緩和ケア、リハビリを三本柱として行っており、患者さんのほとんどが高齢者の方です。
 ご存じのように、日本は高齢化がいっそう進んでいます。全国平均の高齢化率が約29%ですが、私の住む福岡県大牟田市は約39%と、全国に先駆けて高齢化が著しい地域です。高齢化が進むにつれて、罹患率が多くなってくるのがみなさまご存じ認知症です。65歳以上の高齢者のうち約28%が罹患する、「誰もが認知症になりうる」状態です。一方で、少子化・生産年齢人口の減少もあり、「支える側」は減っています。これまでのように「支える側」「支えられる側」といった役割分担がうまくいかなくなりつつあります。
 今回のテーマは「認知症のエンドオブライフケア~最期まで自分らしく生ききるために~」です。医療・介護者スタッフが減少している中で、たとえ認知症があってもいかにその人らしく生きるか、そのために「支える側」「支えられる側」が、それぞれ何ができるのかを考えないといけません。この認知症懇話会が、それを考えるための、一つのきっかけになれば幸いです。みなさまと一緒に、活発で楽しい会にしたいと思いますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。

 

第11回全日本民医連認知症懇話会
実行委員長 矢野香織